【医療秘書・情報科】医療事務って何?
遂に大阪も桜の開花宣言!…だったのですが、あいにく本日は雨模様です
お花見を楽しみにしている方には残念なお天気となってしまいましたね
さて、前回Blogの「保険証って何?」の続きです。
患者さまが病院やクリニックなどの保険医療機関の窓口に支払うお金は、医療費の1~3割。
残りの医療費7~9割は誰が保険医療機関に支払うのか?という話でした。
そもそも「保険」とは
なるべく多くの加入者(保険に入っている人)から掛金(保険料)を徴収する
多額の掛金が集まる
加入者の一部の人が事故(病気・ケガ・盗難など)に遭う
掛金の一部を使って事故に遭った人を助ける
というシステムで成り立っており、これはどんな保険会社(生命保険・損害保険)でも同様です
「医療保険」の保険証を交付しているところは勤め先の会社や市町村などの自治体ですが、それを「保険者」といいます。
保険者は保険会社と同様の仕事を行っています。
扱っている保険が「医療保険」であり、保険を商品として扱っている会社ではないので、保険会社とは呼びません。
みなさん、持っている保険証をもう一度良く見てみてください 保険者の名前が書かれているはずです!
例えば・・・
中小企業勤務者⇒全国健康保険協会(協会けんぽ)
大手企業勤務者⇒○○○○健康保険組合
公務員⇒○○○○共済組合
自営業者⇒○○市など(市町村の名称)
企業に勤務している人または世帯主(一般にはお父さん)は、保険者に毎月、決められた金額の掛金(保険料)を支払います。
この保険料を元にして、保険者は保険医療機関に医療費を支払います
下図のイメージです!
保険医療機関は患者さまの加入している保険者に医療費(治療費)を請求し、支払って貰うのです。
これで「医療費7~9割は誰が保険医療機関に支払うのか?」のなぞが解けましたね!
そう!私たちは医療費の1~3割だけを払っていて、残りの7~9割は勤め先の会社や市町村などのような保険者が払っているんです!
そのためには患者さまごとに医療費の明細書(金額などを細かく書き出したもの)を作成しなければなりません。
通院・入院する患者さまが多ければ、それは凄い枚数になりますよね?
専門知識も必要です・・・というか、専門知識と技能がなければ作成できません
この明細書を作るお仕事を「医療事務」と呼びます!
この明細書は正式には「診療報酬明細書」と言い、医療現場では通称「Rezept(レセプト)」と呼ばれます(ドイツ語です)。
決められたルールに基づいてレセプトを作成します。
この続きは次回の「レセプトって何?」で!
お楽しみに!!
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医療秘書・情報科 教員より